不定期発行
8月18日号

原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主


単葉(トーベンダンスク)  

オリエント

製造 ドイツ
ストレートタバコ
価格 1,500円
形態 丸缶
色は薄い茶色(やや暗い色調)からレッドV位までだが、緑掛かったタバコが混じる。
香は想像以上に甘い香(糖臭)が強い、それに草っぽい香、弱いながらもアーシーなコクも混じる。
洋酒の様にも感じられるし、ハチミツ様と表現しても良さそうだ。(ダンボールぽっく感じるかも?)
もしかしたらターキッシュかもと思う。
煙はやや粗いが、軽い。
触った感じでは、少し乾燥気味で、その分熱くなり易いのではないだろうか。
ヴァージニアブレンドのアクセントとしては非常に重宝しそうである。
まあ、少量混ぜる事で、中域に膨らみが出る感じで
この、独特のアーシー(土臭さ)が苦手でなければ
色々なブレンドのアクセントとして使えそうだ。

バーレー

製造 ドイツ
ストレートタバコ
価格 1,500円
形態 丸缶
今回購入したタバコの中では、唯一のラフカットである。
灰色掛かった茶色で多腔質、ザラつきの有る質感、慣れれば見分けの付くタバコである。
香は、書籍で紹介されている通り、ややチョコレート様の甘さを感じるが、それにやや熟成香が混ざる。
タバコとしての味わいであるが、ヴァージニアが草の様な香(ハチミツ様)とすると、バーレーは紙に近いバッサリ感が強い。
煙としてはハッキリとした粗さで、軽い割には刺激が強い。
肺喫煙時のブレンドに、咽越し調整用として、重宝しそうだ。
しかも煙量が豊富で、燃焼もスムーズである、喫煙し易さや、煙のボリューム感を求める時にも使えそうだ。
しかし単独で吸ってみた感想だが、最初はドライな感じでそれなりに軽く甘味も感じるが、中盤以降の煙の荒れは、喉にいがらっぽく感じる程きつい。
そこはヴァージニアとは違うところで、単葉で吸うには無理があるかもしれない。

ケンタッキー

製造 ドイツ
ストレートタバコ
価格 1,600円
形態 丸缶
濃い茶色のリボンカット。
ゴリゴリとした節(葉脈)が目立つ。
バーレーの様な、ドライ(軽く乾燥した紙のような雰囲気)な感じは弱く、チョコレート香も無い、葉巻で言うところのアンモニアに通じる熟成感が強い。
それは火を点けても変わらず、一言で表現すると、イタリアの葉巻「トスカーナ」のフィラーをバラして、パイプに詰めて火を点けた感じか。
熟成感、煙の粗さ、タバコの重さ、どれを取っても強い。
タバコのコクや強さがほしい時に使えそうだ。
ブレンドに軽快さやドライ感、乾いた感じの甘さを求める時にはバーレー。
強さ、熟成感(臭み)やコクを求める時はケンタッキーと言ったところか。

ブラックキャベンディッシュ

製造 ドイツ
ストレートタバコ
価格 1,500円
形態 丸缶

カットは標準的なリボンカットに近い。
多分堆積熟成をかけていると思われるので、レディラブドっぽいが、熟成の加減なのか、タバコ葉が脆くなっている様で、ポロポロとした触感のレディーラブドと言った感じである。
色は黒と言うよりは、暗い褐色。
まあ、見た目の説明はこの程度にして、肝心の香と味わいでの感想であるが、最初に結論から入ってみよう。
一言でこのタバコを表現すると、煙が粗目の、フルヴァージニアである。
干しブドウとも、プルーンとも言えそうな、甘酸っぱい香りと言い、濃い目の褐色と言い、サミュエルガースの、フルヴァージニア系統のタバコである。
カタログの説明をみる限り、ヴァージニアをメインにしたタバコが原料であるので、さもありなんと思うが、ストレートで吸っても行けそうなタバコある。
香にメリハリがあって、煙がドライではあるが、あからさまな着香ではないので、イングリシュ系タバコのアクセントに最適である。
アッシュトンのオールドロンドン、BBBのオリエンタルミクスチャーの甘味補完に使われていてもおかしくはない。

ブラックキャベンディッシュ(スウィートアロマ)

製造 ドイツ
ストレートタバコ
価格 1,500円
形態 丸缶
トーベンダンスク着香系タバコの、正体を突き止める為に買ったと言っても過言ではないタバコである。
しかも、その結果は私の想像した通りであった。

その着香は、ヨーグルトスカッチ風味、中々品の良い甘さである。
しかも、ベースのブラックキャベンディッシュが結構ベーシックで、干しブドウ系な味わいなので、それなりに濃厚な感じも含んではいる。
従って、少量ブレンドすれば、ヨーグルトスカッチ風の香りが上品にでるが、大量に添加すると、その他のブラックキャベンディッシュ由来の要素が出てくるのではないかと邪推する。
そう考えると、ティクイットイージーの強めの着香は、キャベンディッシュ由来の要素を隠す為か、ただの思いつきですが。

ペリック

製造 ドイツ
ストレートタバコ
価格 1,800円
形態 丸缶
これは買ったヴァージニアタバコを、楽しく吸う為に購入した。
その刻はリボンカット、色は黒に近い。
もしかするとブラックキャベンディッシュより濃い色である。
しかしこのタバコの刻み、リボンカットと言っても、かなり細い太い、長い短いがあり、ラフカットとも思える刻みが混じっている。
しかし、ほとんどの葉が、真っ直ぐにカットされているので、まあ不揃いのリボンカットと言った按配だ。
香は、漬物と言われる通りで、高菜漬けに近い雰囲気か。
とは言え相手はタバコである、その甘酸っぱさは、干しブドウと、蜂蜜の間位。
見た目はブラックキャベンディッシュに近いものがあるが、香り味わいは複雑で、ナチュラルである。
チョット物足りないタバコのアクセントとして、使い易いタバコではないだろうか。
ただし、入れすぎると漬物臭い雰囲気になるので好みは分かれるところだろう。
まあ、アレイスター・クロウリー(タロット製作者の魔術師)では無いので、ラム酒漬けのペリックをストレートで吸う様な真似は、怖いもの見たさ程度が良いだろう。

テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。
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