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不定期発行
11月18日号 |
原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主 |
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サミュエル・ガーウィズ(インフォメーション) |
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イギリスタバコの大取り、サミュエルガーウィズのティスティングとなった訳だが、正直なところ気が重い。
パイプタバコのメッカ、イギリスの老舗であるばかりか、今回取り上げた3社の中でも、最も歴史のあるメーカーである。
世界に数多あるパイプタバコの、最もベーシックなところを体現していると言ってよいメーカー、それだけにティスティングもごまかしがきかない。
かと言って、「湖水地方(こすいちほう、Lake
District)は、イングランドの北西部、ウェストモーランド・カンバーランド・ランカシャー地方にまたがる・・・」などと、ガウィス・ホガースから観光情報を流用するような、寝ぼけた真似もできない。
格式もレベルも高い、サミュエル・ガーウィズのアイテム群。
そのラインアップは、日本で購入可能なパイプタバコの中では最多。
さらに近年アイテムを増やし、その数は18にのぼる。
これをどうやって攻略して行くか、その組み立てに、ティスティングの全てが掛かっていると言っても過言ではない。
しかし、イギリスの老舗がプロデュースするタバコ、安易な着香物が有る訳も無く、ベースタバコと香とのバリエーションを紹介して、「ハイ終わり!」と言う安直な手法は通用しない。
ここはやはり、オーソドックスな手法を堅持するのが良作である。
そんな訳で、まずは「パイプタバコの知識と、カタログの情報」を総動員して、サミュエル・ガーウィズのアイテム群をカテゴライズするところから始めよう。
まあ幸な事に、テイスティングを、3社の最後に持って来たおかげで、イギリスタバコのベースの部分は整理されている。
あとは、アイテムをどの様にカテゴライズして行くかを考えれば良い。 |
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そう書いたものの、創業200年を越えるイギリスの老舗タバコメーカー、一筋縄では行かないのが現実である。
ティスティングのスタンダードな手法、ヴァージニア、ラタキア、着香物と分けていっても、それぞれにフレイクありミクスチャーありとなっている。
さらに、サミュエル・ガーウィズの看板タバコとも言えるツウィスト、ロープタバコを何処に分類してよいのか分からない。
では形状別に分けてはどうか、ロープタバコ2種に、ミクスチャータイプが7種に、フレイクが9種類。
フレイクタバコだけで9種類である、このカテゴリーで分けるのはおおざっぱすぎる。
例をとればこのフレイクタバコ、ベースと考えられるタバコで2種類、ラタキア物、バーレー物、ケンタッキー物、着香物とまさにフルラインナップである。
ところで話は変わるが、イギリスには世界に誇る有名なロックバンドがある。
それは言わずも知れた、「ザ・ビートルズ」であるが、このビートルズ、インド音楽を取り入れたり、当時最新のシンセサイザー「ムーグ(確かモノフォニックのミニ・ムーグだったと記憶しているが)」を使ったりしている。
さらにレコーディングにおいては、多重録音を駆使するなど様々な試みをし、現代音楽の全てをやりつくしたと言われている。
話を戻すが、様々な加工技術を施し、ありとあらゆるラインアップを揃えているサミュエルガーウィス、まさにタバコ界のビートルズと言って良い。
さてファーストインプレッションも「タバコ界のビートルズ」でまとまった事だし、取り敢えずは、ベーシックなヴァージニアタバコからティスティングして行き、ヴァージニア、ラタキア、着香と順次進めよう。
さらにそれに加え、「サミュエル・ガーウィズの歴史的なベース」としての位置づけで、古くからあるブレンドを、加味する形でまとめて行こうと思う。
大変な作業になると予想されるが、英国タバコのティスティングを完了すれば一息付ける、少々力を入れてやって行く所存です。 |
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テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。 |
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