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不定期発行
12月15日号 |
原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主 |
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ベストブラウン
製造国 イングランド
湖水地方
形状 角缶
内容量 50g
価格 1,650円 |
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缶の表記は「クール・スウィート・マイルド」
タバコ屋で説明の書類を確認したところ、ジンバブエのタバコがメインの様である。
見た目はブラウンヴァージニアだが、茶色とコゲ茶色のグラディエーションがあり、若干粉っぽい感じ(ブルーミング?)が、フレイクの表面に確認できる。
この辺りは、ジャーマインのブラウンフレイクと共通する所で、ヘイタイプのタバコのフレイクに、充分な熟成を施した事が伺える。
とは言え、ジャーマインのフレイクに見られる程の黒変したタバコはブレンドされていないので、その見た目はあくまでもブラウンヴァージニアの範疇であり、ややモノトーンと言える。
そんな概観であるので、タバコそのものの香にしても、かなり草っぽい感じが前面に出てきて、ヘイタイプのお手本の様なブレンドだと感じる。
そこに充分な熟成を掛けている為、草っぽい甘さとタバコの酸味が、やや鋭い感じで立ち上がって来る。
ジャーマインのフレイクに比べると、軽やかともさわやかとも表現できそうだ。 |
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早速火を付けてみる、キザミも標準的な太さであり、フレイク物としては標準的な火付き火持ちだ。
またそのブレンド故に、ゴールデンヴァージニアなどのライトなタバコにありがちな、煙の刺激も少ない。
あくまでもクールで、木目の細かいマイルドな口辺りの煙である。
この上質な煙は、多少大きく吸っても崩れる事は無く、「良い仕事をしてますね」などと言ってみたくもなる。
肝心な味わいであるが、ヘイタイプの軽やかなタバコの甘味と、熟成の酸味が非常に良いバランスとなっている。
従って、チビチビケチケチ吸った場合は酸味、タバコ感が強めに感じられる。
それに対して、大きめに吸い込んだ時には、ヘイタイプの甘味が強調される。
このサミュエルガースのベストブラウン、スモーカーの喫煙に対し、お手本の様に素直な変化を見せる。
上質な原料と高い技術により、非常にクオリティーの高いタバコに仕上がっているのが、原因ではないかと考える。
まあ、決して初心者にはわかりやすいタバコとは言えないが、ヴァージニアのお手本として体験するには、持って来いのタバコである。 |
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テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
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