不定期発行
8月29日号

原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主


アメリカン・ディライト
製造国 イングランド
湖水地方
形状 角缶
内容量 50g
価格 1,650円
「アメリカン・ディライト」 ・・・ 名前の通りの香である。
アメリカの代表的なタバコ、キャプテンブラックを想像させる香。
さすがに、「テッカテカの香り」までは行っていないが、間違い無くアメリカンなタバコである。
葉組は黒とダークブラウン半々位か。
刻は標準的太さと言うところ。
早速パイプに詰めて違和感を感じた。
水分の含有量が高い。
しかもブラックキャベンディッシュに良く見かけられる粉っぽい感じが弱く、タバコ葉の存在感がある。
佃煮とまでは行かないが、手にベトつく触感、これはビュッテラのスウィートキャベンディッシュと酷似している。
確かに上品な甘い香に加え、ヴァージニアのタバコ感もある、もしかしてビュッテラが真似でもしたのか???

しかしそうは言っても、キャプテンブラックやブラック&マイルド特有の、癖のある甘さはしっかり主張している。
メープルシロップをケーシングに使ったスウィートキャベンディッシュと言ったところか。
しかし、同じメープルシロップの記載がある「ラムフレイク」、あちらはアメリカンな感じは受けない。
一概にメープルシロップの責任にして良いものか、頭の痛い問題である。

悩んでいてもラチが明かないので、取り合えず着火。
ん〜やっぱり火付きがあまり良くない。
もっともバーレーが入っている様なので(タバコの粉っぽさと、のどごしから)ビュッテラのスィートキャベンディッシュ程ではないが。
しかし、ヴァージニアの配合が高いのか、煙立ちがアメリカタバコより若干悪い印象だ。
その変わりといって何だが、上品な甘味と滑らかな煙で、タバコ感も楽しめる。
カタログに紹介してあった「キャラメル、バニラとフレッシュフルーツが複雑に絡み合った香味」までは分からないが、分かり易い香りと口腔喫煙・肺喫煙ともに対応可能な作りになっている事は間違いない。
中々吸い易いアメリカンタイプのタバコだ。
もちろんコーンパイプでも、十分に楽しめる香りであるが、着香嫌いのスモーカーにはややキツイだろうと思う。

取り合えずこれでガウィス・ホガースのティスティングは全て終了した訳だが、この会社どうやら「アメリカ市場を睨んだ、サミュエル・ガースの姉妹会社」として設立されたのではないかと言う臭いがする。
まあこれは、単なる推測ではあるが。
兎も角、パイプの本場イギリスの老舗がプロデュースした、アメリカタバコがどんなものか、試してみたいスモーカーにとっては、有難い存在ではある。

テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。
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