不定期発行
1月7日号

原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主


スペシャルラタキアフレイク

原産国 イギリス(ジャージ島)
タイプ ラタキアアブレンド
内容量  50g
価格  1,650円
形態  角缶
タバコはの色調はかなり暗めである。
見た目だけではミディアムフレイクとたいして変わりは無い。
あえて言えば、若干オリエントに見える、明る目の茶色が混ざる程度。
香もそれに習い、ラタキア香はかなり弱い。
さらに甘さも弱めで、酸味が目立つタバコとなっている。
従って、味わいが繊細に立ち上がって来るタイプではなく、ボディー感のある味わいの濃いタバコと言った香である。
一言で表すと、スペシャルラタキアフレイクに使われているラタキアは、「独特の濃い味わいのタバコ」これの一構成要素を担っている感じだ。
この辺りは、ジャーマインのフレイクに共通するところだ。

念のためカタログのレシピを確認するが、ヴァージニア、メリーランドのゴールデンキャベンディッシュ、トルコとギリシャのオリエントにキプロスのラタキアとなっている。
オリジナル・ラタキア・ミクスチャーと同等のレシピである。
もっとも、ラタキアのキプロス、メリーランドのゴールデンキャベンディッシュ?(最新のカタログではキャベンディッシュの表記に変わっている)との違いはあるが、おそらく同じ構成と見て良い。
ただし、ロイヤル・ジャージに使われているペリックやラタキアが、ヴァージニアとメーリーランドの甘味を補強する形でブレンドされているのに対し、スペシャル・ラタキア・フレイクのラタキアは、濃い味わい・ボディーのあるタバコを演出する為に使われている印象だ。

実際に喫煙してみてもそれは変わらない。
オリジナル・ラタキア・ミクスチャーが、ラタキアの甘い部分が際だって感じられるのに対し、このスペシャル・ラタキア・フレイクは、甘さよりもラタキア特有のナッティーともウッディーともとれるスモーキーな味わいが前面に出て来る感がある。
そこは流石にフレイクタバコなのであろう、通常のラタキア・ミクスチャー(フレイク処理をしていない物)とは一線を隔している、そんな味わいのタバコに仕上っている。

そう言えばラタキア物でフレイクタバコ、日本では珍しいのではないか。
(もっともこれは、各種タバコをブレンドした後、フレイク処理(板状に加圧熟成)を掛けたものである。フレイク処理をしたヴァージニアを、ミクスチャーの材料にしたラタキアブレンドではない。)
私の記憶では、日本で購入可能なタバコはマックバレンのラタキアブレンド位しか思いつかない。
あのポークビッツを彷彿させるタバコである。
何はともあれ、このスペシャルラタキアフレイク、タバコのカテゴライズにおいても、喫味においても特徴的なタバコと言って良い。
じっくりと落ち着いたラタキア・スモーキングを好まれる人は、試してみて損は無いだろう。

テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。
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