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不定期発行
3月14日号 |
原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主 |
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ミクスチャー7
原産国 イギリス(ジャージ島)
タイプ アロマティックブレンド
内容量 50g
価格 1,650円
形態 角缶 |
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ミクスチャーbV、実はマンスリータバコで缶物を購入していた為、少々蛇足かとも思ったがテイスティングを上げる事にした。
購入してしまった関係上、テイスティングに加えないのは勿体無い。
また、ジャーマインでは唯一の着香タバコである。
サミュエル・ガース、ガウィス・ボガードにも着香タバコがある事を勘案すると、bVのティスティングもそれほど無駄にはならないだろう。
早速そのブレンド内容だが、カタログに従えば、ヴァージニアにメリーランドのキャベンディッシュ、バーレーにオリエント。
ドイツのメーカー「プランタ社」との協同開発と言って良いタバコである。
念の為にパウチ物も購入してみた。
まずは、缶物とパウチ物との比較となるが、どうもベースタバコの部分は別物ではないかと言った印象である。
缶物をテイスティングする限りにおいては、このミクスチャーbV、フローラルタイプのヴァージニアではなさそうだ。
たぶん・・・ではあるが、ロイヤル・ジャージシリーズ系統のタバコを、ドイツ向けにアレンジしたものではないだろうか。
従って、ヴァーガディーワインの香の下に、しっかりとしたやや臭い系(ブラウンフレイク系)のタバコの味わいが感じられる、
そこにメリーランドのキャベンディッシュの、シロップを思わせるアッサリした甘味が加わる。
それに比べパウチ物は、ジャーマイン独特の臭い系ベースタバコの味わいは、あまり感じられない。
正直なところジャーマイン製造の缶物、プランタ製造のパウチ物と言った印象だ。 |
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さて冗長な前振りはこの位にするとして、ミクスチャーbVのティスティングをこのまま続けよう、勿論缶物でだが。
まずは最初に気になるのが着香である。
結論から入ると、着香自体はそれ程強くはない。
微着香と言う事ではなさそうだが、洋酒(ワイン)であるのでスコティッシュの範疇に入れて良いだろう。
ワインの感じと、タバコの酸味が良い具合に漂って来る。
そこにバーレー特有の煙のザラツキと言うか、ドライな口当りが感じられる。
このバーレーは、肺喫煙目的でブレンドされたものか、アルコール感の代用として施されたものか、判断に迷うところである。
次にタバコそのものの味わいに言及するが、ジャーマイン独特のタバコ感をしっかり主張して来る。
それはまるで「着香タバコではあるが、ジャーマインのプライドは捨てていないぞ」と言っている様だ。
ん〜、好みのタイプである。
ドイツでロングセラーを誇ると言うもの頷ける話である。
しかし、ここで気になる事がある、それがオリエントの配合。
ジャーマインのブレンドでオリエントが使われているのは、私の経験の範囲ではラタキア物だけである。
では、タバコの味わいに厚みを付ける為にオリエントをブレンドしたのか。
しかし、ジャーマインのベースタバコ事態、結構コクがあり重いと感じるものである。
(まあそれが故に、軽めでディリーなタバコを目指しているジャーマインが、ブレンドにメリーランドのキャベンディッシュを多様しているとも考えられるが。)
この2点から考察する限りにおいては、ミクスチャーbVのオリエント、味わいよりも喫煙味調整の意味合いが強いのかもしれない。
そう言えば、オリエントを配合したタバコを、通称「ジャーマン・ブレンド」と呼んでいる事を思い出した。
とすると、単純にドイツ人の嗜好に合わせる為にオリエントを配合した、この辺りも妥当な考えである。
まあ、こんな具合いに思案を巡らすとこのタバコ、「ドイツ向けに開発された、口腔喫煙と肺喫煙との両立を可能にしたタバコ」と言っても過言ではないのかもしれない。
確かにイングリッシュミクスチャーを目指すスモーカーにとっては、方向性が違うかもしれないが、中々汎用性の高いタバコと言えるのではないだろうか。 |
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テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
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