不定期発行
3月31日号

原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主


ジャーマイン・ロイヤルジャージー
ペリクミックスチャー

原産国 イギリス(ジャージ島)
タイプ ヴァージニアブレンド
内容量  50g
価格  1650円
形態  角缶

 「キャベンディッシュ&ヴァージニア」の説明に紙面を費やし過ぎた為、話題を見つける事自体にやや難儀している。
カタログの説明に従えば、ロイヤル・ジャージの代表的ブレンドの位置づけとあるが、キャベンディッシュ&ヴァージニアと似たり寄ったりのタバコだとの感想である。
どの視点にスタンスを置けば、テイスティングにそれなりに恰好が付けられるか、困った状況である。
取り敢えず正攻法でペリックに焦点を当てるのが吉だろう。

まず最初はタバコの外見であるが、実のところキャベンディッシュ&ヴァージニアと大差は無い。
まあ、ペリック自体がそんなに大量にブレンドされる性格のタバコではない上に、ジャーマインの特徴はスムース&マイルド。
何か一つの特徴を突出させる様なブレンドはしないと思っている。
そんな訳で、このミクスチャー極小量のペリックをブレンドしている程度に止まっている。
従って総評としては、ほのかなペリックの味わいと、サラリとしたロイヤル・ジャージの甘味、このコラボレーションを楽しむディリースモークタバコである。

ただしタバコの香はさらに分かり易いものとなっている。
ペリックの漬物様の香が、キャベンディッシュ&ヴァージニアの一段高い位置に乗っかっている。
実際に吸った感想もそれと同じで、キャベンディッシュ&ヴァージニアの喫味が、サラリと口腔内で消えて行くタイプだとすると、このペリックミクスチャーは、最後にペリック特有の味わいが残るタイプか。
カタログの「後味にシトラスの香を残す」も頷ける話である。
しかし喫煙当初から香の役割をはたしてくれるペリックだが、喫煙が進につれタバコ感の増加と嗅覚の慣れにより、次第にその影を潜めて行く。
もしかすると、キャベンディッシュ&ヴァージニアの甘味補強に回って行くのかもしれない。
分かり易い味わいである上に喫味の変化も楽しめるタバコか。
上記を総括してこのブレンドをまとめると、ロイヤル・ジャージシリーズが求めたタバコの、最終到達点に位置するものか。
分かり易い香に、スムース&マイルドと言って良い味わい。
ジャーマインが考えるディリースモークタバコの、一つの到達点と言う意味で、代表的なブレンドと言えるのではないか。

ただしこのタバコ、荒っぽく吸うと、ペリックの持つエグミや粉っぽさが出やすい様に感じる。
そこはジャーマインでありロイヤル・ジャージシリーズである、上手にチビチビ、ケチケチ吸ってほしい。
さらに付け足せは、大きめのパイプの方が(燃焼温度が上がりにくいと言う意味において)、タバコのエグミや、荒さが出にくい様に感じる。
ロイヤル・ジャージシリーズのヴァージニアブレンド2品、原料タバコのピュアな味わいが分かる程度の、チャンバー径は欲しいところである。

テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。
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