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不定期発行
2月18日号 |
原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主 |
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さて、やっとの思いでテイスティングの本編突入か!! と思いきや、いまだにグダグダと前フリを書いている。
その主なる原因は「ご愛嬌的妄想三部作」を書いてしまった事にある。
英国タバコというブランドに気押されし、いささか大上段に振りかぶり過ぎてしまったと言うのが本音である。
もう後へは引けない。
そんな訳で、慎重に慎重を重ねながらテイスティングしている訳だが、テイスティングの対象が英国タバコである、流石に奥が深い。
次から次へと色々な感想(妄想とも言う)が沸いて出てくる。
それにつられる様に、ジャーマインタバコをあれやこれやと開缶し、自分の仮説が間違っていないか等と不安に駆られながら、テイスティングを繰り返している。
これが偽らざる現実である。(エライ事してしまった ・・・)
そして、これらを何とかまとめながら、論理矛盾を出来るだけ避ける方向で書いている為、本編のテイスティングの前に、製造メーカーやブランドの総評が必要となってくる。
まず、製造メーカの総評を仮定し、そこに系統分けしたブランドの特徴・総評を仮定する。
その二つの仮定の上に立ち、具体的なティステングをする事により、最大の難敵「英国タバコ」を攻略しようと言う腹積もりである。
まあ、現時点でのスタンス、見解は上記の通りである。
早速ジャーマインのヴァージニアブレンドについて書いて行こう。 |
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ジャーマインのティスティングの筆頭に持ってきたのは、私の持論に基づいたヴァージニアブレンドである。
ただし、ミディアムフレイクは含まない。
何故なら、私はミディアムフレイクを「フローラルヴァージニアの範疇」に分類したからである。
その基準になっているのが、ゴールデンヴァージニアの使用・不使用である。
(英国タバコのご愛嬌的妄想三部作で、ジャーマインはゴールデンヴァージニアは使っていないと書きましたが、色々と調べた結果一部使っている事が判りました ・・・ 深謝)
この辺りは、次のフローラルヴァージニアのところで触れるとして、ヴァージニアブレンドの話を先に進めよう。
実は、私がこのヴァージニアブレンドの中心に置いているのは、ブラウンフレイクではなく、ロイヤル・ジャージーシリーズなのである。
その理由であるが、私がジャーマインをテイスティングする限りにおいて、最も古い歴史をもっているのは、ロイヤル・ジャージーシリーズじゃないかと考えるからである。
その根拠は、ゴールデンヴァージニアの不使用である。
このロイヤル・ジャージーであるが、私がテイスティングする限りでは、ゴールデンヴァージニアは使われていない。
これに対しミディアムフレイクであるが、カタログを見る限りゴールデンヴァージニアをブレンドしたとの表記がある。
そして、同じフローラルヴァージニアに分類しているプラムケーキ、私がテイスティングする限りにおいては、ゴールデンヴァージニアが使われていると思われる。
ここで、ジャーマイン社の歴史に言及するが、会社がトーマスオービンによって創業されたのは1820年である。
その創業された会社を、ジャーマイン兄弟が引き継ぐのが1920年。
私がフローラルタイプに分類するプラムケーキの製造開始が1930年である。
結果としてゴールデンヴァージニア使用のブレンドが登場するのが、ジャーマイン改名の10年後と言う計算になる。
一応これは私の仮説だが、ジャーマインにおいてゴールデンヴァージニアが登場するのが、後期(ジャーマイン改名以降)とした場合、ゴールデンヴァージニア不使用のロイヤル・ジャージーシリーズは、トーマスオービンの時代から受け継がれた、最も古い系統のブレンドではないかと想像できる。
以上の様に製造メーカーの歴史を、原料タバコ・ブレンドの嗜好性の視点からみて行くと、もう一つ面白い事がわかる。
それは、マンスリータバコで購入した、ジャーマイン「顔付きデザインのラインアップ」である。
その陣容は、前出の着香仕様「ミクスチャーbV」、それとブラックキャベンディッシュ使用の「アンクルトム」と「キングチャールズ」である。
これを原料タバコとブレンドの嗜好性で判断した場合、その製造は最後期、言い替えれば最も新しい時代のブレンドだとの仮説も成り立つ。
おぼろげながらではあるが、ジャーマインの全容が見えて来た気分になりはしないだろうか?
まあ、以上は私の妄想に過ぎない事は確かであるが、以上の仮説に基づきテイスティングをしている事を、あらかじめご理解いただきたいと願っております。 |
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テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
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