第三章

4.パイプ喫煙の矛盾


さて、「タバコを楽しむ」が一段落したので、次の「パイプを楽しむ」に話題は移るがその前に、題名について一くさり。
ここの題名「パイプ喫煙の矛盾」、なぜ矛盾と言う言葉を使ったのか、その説明から入って行こう。


パイプ物語2を書き始めて、最近とみに考える事がある。
それが、「パイプの楽しみは、相対する二つの方向性を有しているのではないか。」と言う事である。
(この場合のパイプとは、煙草でも喫煙技術でもない、パイプそのものを楽しむと言った意味である。)
ではその、相対する方向性とはなにか。
一つはパイプそのもの、例えば形状やシルエット、木目などのデザイン、手に持った感触や、マウスピースの使用感を楽しむ方向である。
また一つは、煙草をどうやって味わうか、チャンバーの形状やサイズ、パイプの素材に、全体のフォルムやマウスピース、これらが味わいにどんな影響をもたらすのか、ここに視点を置いた方向性である。
ここで、パイプ喫煙に対する提言をしておこう。

「パイプ喫煙は、パイプそのものを楽しむ行為と、タバコを味わう為の道具として楽しむあり方、この二つの側面を持つが故に、パイプ喫煙の第三の要素である、パイプ喫煙技術を曖昧にしている。」

「パイプ喫煙は、パイプそのものを楽しむ行為と、タバコを味わう為の道具として楽しむあり方、この二つの側面を持つが故に、パイプ喫煙の第三の要素である、パイプ喫煙技術を曖昧にしている。」

初代「パイプ物語」を書き始めた当初、ルイ・ロペスは貧乏悪食スモーカーのキャラだった。(今でも対して変わりはないが・・・・・・)
従って、貧乏が故にお金の掛かるパイプやアクセサリーに視点を置かず、あくまでも「どうやってタバコを楽しむか」に重きを置いて連載を続けた。
そんな貧乏悪食なスモーカーも、年を経てそれなりに経験を積んだ事により「孤高のスモーカー ルイ・ロペス」にステップアップしたのだ。
もっともステップアップしたと言ったところで、何一つ極めた訳ではない。
せいぜい「気づいた」程度ではあるが・・・・・・
まあそんな訳で、それなりに長い時間パイプ喫煙に携わって来たのだが、常に頭を悩ます問題が存在している。
それがパイプ喫煙の複雑さだ。
パイプ喫煙を不確定性原理と結びつけたことからも分かる様に、パイプ喫煙とは、「パイプ、タバコ、喫煙技術」と言うそれぞれが異なるベクトルを持つ要素の複合体である。
しかも、その三つの要素の関係性は、まるで理論物理学の不確定性原理のようでもある。
様々な異なる特徴を持つパイプタバコを調べる為には、パイプを一つに絞る必要がある。
また、種々雑多なパイプを研究する為には、タバコを一つに固定し検証しなければならない。
これが、「半製品から、喫煙できる形を、自からの手で作らなければならないパイプ喫煙」の宿命とも言える問題である。
すなわち、パイプ、タバコ、技術のどれか一つにベースを絞り、そこを不動の起点として考えて行かないと、全てが不確定になる為、全てを判断する事が難しくなると言う事だ。

例えば、タバコの味わいであるが、パイプによってその味わいは左右される。
同じタバコであっても、パイプが変われば旨い旨くないが変わる。
これは「パイプの特性」による影響だ。
また、同じタバコでも吸い方を変えると、感じる味わいが変化する、これはパイプ喫煙技術による影響だ。
さらに、パイプと技術を一定にしたとしても、ヴァージニア、ラタキア、アロマティック、全てのタバコが自分の好み通りに感じられる訳でもない。
これは、タバコの特性(刻みやフレイクなどのタバコの形状を含む)、及びタバコのブレンダーの狙い、さらには個人がタバコに何を求めているかの違いに起因するものとなる。
以上が、三つの要素が絡み合った、パイプ喫煙の複雑さの一例であり、「パイプ喫煙の矛盾」と提示した理由でもある。

この複雑極まりないパイプ喫煙に対し如何に臨んで行くか、そこでこの「パイプ喫煙の矛盾」に対処する為に考え出したのが、先に宣伝を打った「パイプ煙草の狂詩曲(ラプソディー)」と、後に宣伝を入れる「コーンンパイプ探検記」である。
パイプタバコにベースを置いて、エッセイ風にパイプ喫煙に迫る読み物と、パイプ喫煙をコーンパイプに限定する事で、あえてハウツー(喫煙技術)のみに特化させた本とである。
この二つの視点から言及する事で、不確定性原理にも比べられるパイプ喫煙、その全体像の把握に挑戦して行く試みである。

まあ、これは多分に大げさすぎる言い方ではあり、宣伝でもあるのは確かだ。
しかし、パイプ喫煙の全体像把握の為の二大企画、まだまだ執筆の緒にもついていないのが現状である。
ところがそんな折り、私が長い間抱えていた「パイプ喫煙の矛盾」、「パイプ喫煙の不確定性原理」に一石を投じる出来事が起きた。
それが、何を隠そう「加熱式煙草」の登場である。
「火と燃焼による煙」を、伴わない喫煙である加熱式煙草。
この加熱式煙草と言う、特殊な世界と付き合う事で、喫煙に対する新たなものが見えて来た気がする。
そんな訳で、新しい企画の宣伝は、とりあえず置いておく事にして、その前に「パイプ喫煙の矛盾」の解消に一役買えそうな加熱式煙草、まずはこれについて言及して行こうと思う。


次号をお楽しみに
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