不定期発行
2月28日号

原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主


ラム・フレイク
製造国 イングランド
湖水地方
形状 角缶
内容量 50g
価格 1650円
さて、ガウィスボガードの中で最もベーシックなブレンドと言う事で選んだのが、このラムフレイクである、しかしその内容は・・・・・

「ラムとリコリス」がメインテーマ。リッチでフルな甘さを持ったミックスチャーです。ハイグレードなヴァージニアにバーレー、天日乾燥のヴァージニアが甘さ、自然乾燥のヴァージニアがキックの強さを作り出しています。よくブレンドされた後にメープルシロップ、リコリス、プラムでケーシングされ、ラム酒が加味された手間のかかったミックスチャーです。非常にクラシックな出来です。ナイトシーンにソリッドなアルコール、ジンのストレートを手元において楽しんでください。マイルド〜ミディアム。

カタログを見る限りかなり手の込んだ作りである。
われわれ素人がチョット吸った位では分かろうはずもない。

早速香から確認するが、以外にも着香はそれ程派手ではない。
一言で表現すれば「アルコール感のあるフル・ヴァージニア」辺りが妥当なところか。
サミュエルガースのフル・ヴァージニアを分かり易くした香に近い印象だ。
タバコの見た目も、ダークブラウンで薄めのフレイクである、サミュエルガースのブラウンフレイクとフルヴァージニアの中間位の色合いか。
カタログのクラッシックな出来に間違いはなさそうだ。

しかし、いざ火を点けてみると着火一発目の香立ちに明らかに違いを感じる。
結構華やかな味わいである。
多分これはガウィス・ホガースの特徴ブラジリアンリーフ、もしくは複雑な加工によるものだろう。
しかし、タバコそのものの味わいはシッカリしている、クラッシクながら中々楽しめるタバコである。

話しは変わるが、この「ガウィス・ホガースの特徴であるブラジリアンリーフ」、無添加の手巻きタバコ「マニトウオリジナルシャグ(青袋)」を吸えば丸分かりである。
まあ、これだけでは分からないと思うのであえて表現すると「ラズベリー風味のゴールデン・ヴァージニア」がやや近いか、とにかく味わいの強いタバコである。
また、別のもので体験するには、葉巻と言う手もある。
銘柄は廉価物ではヘンリーウィンターマンズ、高級品ではCAOのブラジルチャオ等が適している。
随分話が脱線したのでブレンド内容に移るが、カタログにはバーレーの記述がある。
しかし喫煙序盤ではあまりそのキャラクターは出て来ない。
さすがに終盤に差し掛かると煙の荒さが気になるが、おおむねヴァージニア・ブレンドと言って差し支え無い範疇であろうか。

また、着香についても最初はやや強めに感じるが、喫煙が落ち着いて来た辺りでは、それほど気にならなくなる。
これはガウィス・ホガースのブラジリアンリーフも同様で、喫煙が進むにつれ、タバコ全体として馴染んだ味わいとなり、あまり気にならなくなる。
従ってこのラムフレイク、着香物ではあるが、古典的なイギリスタバコの範疇にいれても良いように感じる。
イギリスのヴァージニア・ブレンドの入門タバコとしては最適かもしれない。
ただし喫煙後、口にやや違和感のある味わいが残る。
これは多分ケーシングに使われているメープルシロップとリコリスだろう。
リコリス、漢字で書くと甘草、読みは「かんぞう」。
そう、漢方などでお目に掛かる植物であり、ハーブとしても使われている。
香は「薬臭い香」と言われているものであるが、これがメープルシロップと良く混ざり合い、お互いの香の突出を押さえている様である。
しかし、これが意外と曲者で口に結構残る、そんな感想を持った。

テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。
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