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不定期発行
5月11日号 |
原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主 |
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アンクルトム
原産国 イギリス(ジャージ島)
タイプ ヴァージニアブレンド
内容量 50g
価格 1650円
形態 角缶 |
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自然乾燥と熱風乾燥のバージニアとブラックキャベンディッシュがブレンドからなるミックスチャーです。シンプルなタバコの構成と製造方法により、さっぱりとした嫌味のないミックスチャーに仕上がっています。ヴァージニアの香ばしさ、ほのかな酸味は驚くほど軽やかです。イングリッシュミックスチャーは強すぎるというイメージを持っているスモーカーには是非試してもらいたい製品です。ライト-ミディアム
さて、上記のカタログ内容から見て、このアンクルトムを「顔付きデザイン缶」のベースタバコと仮定し、ティスティングを展開すべきだろうと判断した。
もっとも現在はあくまでも仮定であるので、平気で路線変更をし、口を拭って知らん顔を決め込む算段だが、まあそこはご愛敬である。
しかし問題はそんなところではなく、ジャーマインのタバコに対する姿勢だ。
ディリースモークを目指し、一つの味わいを突出させる事をしないコンセプトのタバコを作る会社である。
良く言えば中庸、悪く言えば個性の際だちが弱いタバコが多いように感じる。
どうもティスティングの落とし所が見つけにくい。
そこで頼みの綱となるのがカタログ等のブレンド内容である。
特にこのアンクルトムはヴァージニアとブラックキャベンディッシュのみのシンプルな構成と言う事なので、このタバコであたりを付け顔付きタバコを整理しようと考えている。
その前に重要な前置きをしておくが、ジャーマインの顔付きタバコ、その最大の特徴は「ブラックキャベンディッシュ使用」である。
従ってこの辺りを勘案してテイスティングして行く所存だ。 |
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早速ブレンドの構成に言及するが、気になるのは自然乾燥と熱風乾燥のヴァージニアだ。
これと同じ記述が、ガウィス・ホガースのスコティッシュケーキにも見られる。
ゴールデン・ヴァージニア使用のフローラルなティンノートを予想して香の確認をしたが、チョット勝手が違う。
フローラルな強めの香ではなく、かと言ってブラウン・フレイクのタバコ臭い感じは押えられている。
顔付きタバコの総評としては、至って淡白なヴァージニアをベースタバコにしていると感じる。
この辺りは「ブラックキャベンディッシュ使用のシリーズ」に合わせ、ベースタバコを持って来たと言う事か。
さて肝心なタバコの味わいであるが、ブラックキャベンディッシュの香・味わいが前面に出て来るがしかし、ベースになっているのはやはりヴァージニアである。
そんな訳で、ヴァアージニア(顔付きデザイン缶のタバコ全体に感じられる傾向)の味わいに触れてみよう。
私の独断と偏見で判断する限り、このシリーズのヴァージニアは、ロイヤルジャーシシリーズと、サミュエルガースのベストブラウンの中間あたりの味わいに感じる。
言い方を変えると、ジャーマインの中では一番ヘイタイプ感の強いベースタバコが使われていると言う事である。
これはあくまでも私の感想にしか過ぎないが、ブラックキャベンディッシュに合わせベースタバコを変化させていると考えると中々面白い。
まあこうやって、独断と偏見でティスティングをしてはいるが、結構トンチンカンな事を書いているので、あまり大きな事も言える立場ではない。
それはさて置き、次にブラックキャベンディッシュの味わいである。
これはトーベンダンスクの単葉をティスティングした感想になるが、端的に言って干しブドウ系の甘さを持つフルヴァージニアに近い。
さらに味わいに言及するとフルヴァージニアに比べやや酸味が強い。
タバコ葉の手触りも粉っぽく、色合いもより黒い雰囲気である。
熟成時間がそうさせるのか、ケーシングソースがそうさせるのかは分からないが、一言で表現するとブラックキャベンディッシュ(ピュア)の味わいは、「フルヴァージニアとペリックの中間」と言っても良いと感じる。
結果として、アンクルトムの味わいは、ロイヤルジャージのペリックミクスチャーに干しブドウ系の甘さを加えた感じか。
勿論ブラックキャベンディッシュがブレンドされているので喫味も軽い。
メリーランドのキャベンディッシュと、臭みのある独特のベースタバコを特徴にしているジャーマインとしては少々趣を異にするタバコであるが、結果としてより本国のイギリスタバコに近付いたと言う印象を受ける。
ここから見える「顔付きラインナップ」の総評は、よりイギリスナイズされたタバコと言っても良いのではないか。
もしかすると、英国向けのタバコがコンセプトとなってブレンドされたのかもしれない。
そう考えてみると、初心者向きな英国タバコの代表(私が思っているだけであるが)「ダンヒル マイルドミクスチャー」と、アンクルトムは同じ傾向のタバコに分類できそうだ。 |
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テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
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