第 四部 「パイプのこだわりについて」

2002年11月08日号

20-1 スモークイン山形 前編
(第21回 東北パイプスモーキング選手権大会)

パイプ物語を書き初めて、2度目の冬を迎えようとしております。
そして、第三部「パイプを上手く吸いたい人へ」も一段落したので、いよいよ第四部「パイプのこだわりについて」をスタートしたいと思います。
今までの、一章・二章・三章はパイプ喫煙のベーシックな部分の説明だったのですが、ここから先はもう少し踏み込んだ所に目を向けて行きたいと考えています。
なにぶん、勉強しながらと言う事になるかと思いますが、よろしくお願い致します。

さて、今回のお題は、スモーキング山形。
第21回 東北スモーキングコンテストのチラシの謳い文句、「秋の山形を満喫してください」に誘われて、物見胡散に出かけたのである。
 実は、長年パイプを楽しんで来たわりには、パイプスモーキングコンテストに一度も参加した事はなかった。
所が、今回は山形県新庄市のタバコ屋さんから声が掛かり、現地待ち合わせで話がついた。
どうやら、先方の若い衆もスモーキングコンテスト初参加らしく、少々心細い様子である、その点はこちらも大差は無い、いったいどうなる事やら。

 時間合わせの為に早めに仙台を出発した車は、観光を兼ねて、天童市を経由するコースをたどる、国道48号線、通称作並街道から、関山街道へと抜けるドライブコースである。
 ただし、秋の山形とは言え10月半ばであるので、紅葉には少し早い、もっとも今回のメインはスモ−キングコンテストである、前後の旅程は割愛しよう。
天童市に入ってから、少し戻る形で13号を南下し山形市内へと入る。
予定通り、大会受付一時間前に現地のJT山形に到着した。
場所は、山形駅西口より霞城公園をかすめる様に、バス停二つ程西に行った所である。
程なく、相棒の車も到着したが、何と親父さんが、ご同行している。
少々予定が狂い、他人行儀な挨拶の後、会場入りとなった。

まずは受け付けを済ませ、コンテストのパンフとパイプマガジンを受け取る、中々気が利いてはいるが、これが英語の雑誌であるので、大半がチンプンカンプンである。
そして、喫煙スペースのソファに三人で陣取って、大会終了後の懇親パーティーを見越した、控えめな昼食となったが、そこはパイプスモーカー同士である、タバコの話題に花が咲くのにそれ程時間は掛からなかった。
そうこうしている内に時計は受け付け開始の時刻を回り、大会参加者が倶楽部単位で続々と集まり始める。
会場はと言うと、シガレットを吸いながら歓談する人や、パイプを咥えながら相槌を打つ人、柘製作所の出張販売など、まさに喫煙天国の様相である。
そして、中に一人だけではあるが、コロナサイズの葉巻を吹かしている人までいる、さすがはスモーキングコンテストである。
さて、そろそろこちらも臨戦体制に入ろう。
まず自分の席を確認するが、今回はフリーでの参加であるので、末席のテーブルが割り当てられていた。
用意された、パイプ、タンパ、マッチ、灰皿、A4の白紙、そしてミネラルウォーターと準じ確認、特に問題は無い様だ。
今回支給されたパイプは、サンドブラストの銀巻き、シェイプはミディアムサイズのビリアード、ニッケル巻きではなく、銀巻きと言う所が嬉しい、等と競技用のアイテムのチェックをしていると、後方が騒がしくなった。
何やら様々な機材が運びこまれている。
良く々々見るとテレビカメラの様である、大会の運営委員に尋ねてみると、山形放送を筆頭に、三社のメディアが取材に入るとの事、これは迂闊な事は出来ない。
時計は1時をまわり、大会開始のアナウンスが入る、競技者も順次席につき始めた。どうやら、タバコ屋、各地のパイプ倶楽部、フリー参加と、所属毎にテーブルが配置されている様だ。
さらにテーブル一台に付き一人、女性アルバイトが配置されたが、これは決してコンパニオンと言う訳ではない、競技者の喫煙時間を確認報告する、タイムキーパーの様なものであるらしいが、プレッシャーには違いない。
で、私の隣りはと言うと、何と先ほどのシガースモーカーである。
葉巻の事であれば、少々の知識はある、ここは一ついきなり懐に飛び込んでやれとばかりに、一ひねり効かした質問から切り出す。
「吸われていたのは、ホヨード モントレイですか」
瞬時にして相手の顔色が変る。
「葉巻詳しいのですか」
「いえいえ、少々かじっている程度ですよ」
確かに、葉巻に関してはまだまだ門外漢だ、あまり突っ込まれると返答に窮する。
「コパンですよ、まあ安葉巻しか吸えませんから」
フロールデ・コパン、良きにつけ悪しきにつけ、最近話題のホンジュラスシガーである。
少々照れながらではあるが、中々堂に入った受け答えである、安葉巻であれば私のテリトリーである、しばらく葉巻談義に花が咲く。

少々脱線したので、話をコンテストの方にもどそう。
我々が、葉巻談義に夢中になっている間に、大会は式次第に沿って順調に進んでいる、大会役員、来賓の挨拶が終わり、使用タバコのテープカットに入っている、今回のタバコはシルクロード、名前の通りややアーシーな香りのする、落ち着いたヨーロッパタイプと言った所だ。
しかし良く々々見ると、フリー参加で座っている我々のテーブルの半分以上が空席である、何か妙である。
テープカットも終わり、タバコを持ったテーブル担当が会場に散らばって行く、ここでやっと空席の理由がわかった。
「大会役員で競技に参加される方は、お早めに席にお付きください」
とのアナウンスが流れたからだ。
そして、テーブルの空席が埋まってみると、日本たばこ産業仙台支店長を筆頭に、山形営業所長、仙台工場長と、そうそうたる顔ぶれが並んだ。
まったく、初めてのコンテスト、しかもフリー参加のパイプスモーカーを捕まえて、ここまでプレッシャーを掛ける必要も無いだろうと、苦笑の一つもしてみたい心境になる。
先ほどのシガースモーカーも、こちらを向いて苦笑していた。
しかし、そんな事を思っている間にも、テーブル担当が全ての持ち場に着席を終え、計測のスタンバイに入る。
競技ルールの説明、競技用具の点検が手短にすまされ、そして選手宣誓の運びとなる。
いよいよ競技開始だ、会場に緊張の空気が流れる。 (つづく)

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