4.読書と執筆 |
パイプ関連の話題が続いたので、文学の話題を取り上げる事としよう。
題材は「読書と執筆」。
「読書と執筆」に関してインターネットでは、執筆に読書が必須だとする派と、必須でないとする派と分かれているようだ。
これについて、場末の予言屋は読書必須の立場をとる、その辺りの話題をひとくさり。
この小説投稿サイトに寄らせてもらって日もまだ浅いが、それでも幾つかの作品を読ませ戴いている。
そこで感じる事が次だ。
「キチンと古典文学を読んできている著者の文章には、色と言うか香りが感じられる」
夏目漱石に宮沢賢治、最近では島崎藤村。
こんなせせこましい時代に、古典文学を感じる小説は、一服の涼として悪くないと思う。
たぶん、こう言った香りや色のある文章は、それなりに読書をしていないと書けないのではと思っている。
まあ、そんな文学的な話は置いといても、読書は執筆以外にもそれなりに大切だと考える。
これは身内の話になるので恐縮ではあるが、実は私には勉強ができた兄がいる。
勉強が嫌いで、まともに宿題もしなかった私と違い、兄は公立高校で、常に学年の上位クラスに在籍していた。
しかしそんな兄ではあったが、「現国」の点数だけは悪かった。
それに対して私の方は、ほとんど勉強もしていないのに、現国だけは平均以上程度には成績が良かった。
たぶん中学時代に、学校の図書館にあるSF小説を、全巻読破した記録がある程には、読書好きだった事が原因だったと思われる。 (確か、本の貸し出し数が全校で2位だったと、表彰された記憶があるが、全校放送で私の名前が出たのは、後にも先にもこれ一回だったと言う落ちである。)
ところがそんなある日、兄が急に探偵小説にハマる事となった。
ろくすっぽ勉強もせずに小説ばかり読みふけり、親からは怒られたりする日々が続いた。
しかし半年もたたない内に、どう言った具合かは知らないが、現国の成績が上がり始め、私の試験結果をあっと言う間に抜き去って行った。
そればかりか、試験問題の読解力が上昇した為か、他の教科も含め学力全般が底上げされて行った。
まあ身内びいきと言われてもしょうがないと思うが、この例を見る限り、試験や勉強に悩んでいる学生が、読書をする事は非常に有益ではないかと考える。
ちなみにではあるが、兄の最終学歴は京都大学である。
もっとも、私はろくな学校も出ていないので、話の信憑性には欠けるが。
それは兎も角、試験勉強に役立ち、物書きにも必要な上に、パイプ喫煙との相性も抜群ときたら、「読書推し」で決まりでしょう。 |
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