19.グルメを極める(聴覚編)弱点

さて、グルメを極めるシリーズも大取りだ。

 

ここまで「グルメを極める」と言う事で、味わいを五感に分解し、一つ一つを独立したものとして紹介してきた。

 

もっとも、味わいとは五感が統合されたものになるので、小難しく考える事なく、素直に楽しむのがスマートだ。

 

しかし、グルメや文化、テイスティングになると話は別だ。

 

五感に知識を総動員し、味わいをそれぞれに分解検証する、こう言った作業が必要となり、これが文化を積極的に楽しむ一つのあり方となる。

 

おっと、偉そうな物言いはこのくらいにし本題に戻そう。

 

おまけの意味合いで、最後に「聴覚編」を持って来たが、ここだけの話パイプ喫煙の弱点に踏み込む事となるので、手短に済ませよう。

 

「グルメを極める(聴覚編)」だが、正直耳で味わう事にそれほどウェイトがあると考えてはいない。

 

せいぜい、フライ等を食べる時のサクッとした音や、漬け物のコリコリした音、揚げ物や鉄板で弾ける油などの、調理の音などを思いつくぐらいだ。

 

お酒の場合であれば、グラスに氷が当たる涼やかな音色などもある。

 

しかし、これが喫煙となると、トンと思いつかない。

 

せいぜい、シガレットを耳の穴に突っ込んで踊る宴会芸ぐらいだ。

 

冗談はさておき、実を言うとパイプ喫煙に限っては、喫煙時に全くの無音と言う訳でもない。

 

パイプはその構造上、たまに煙道(ドラフトホール)に煙草葉が入る事があり、それが空気の通り道をせばめると、スースーと言った吸気音が発生しやすくなる。

 

また、パイプ喫煙の最大の弱点であるジュースの発生。

 

ジュースの発生とは、煙草から蒸発した香りや旨み、吹き戻しの呼気に含まれる湿気が、パイプの内部で結露し発生する水分である。

 

これがマウスピースに詰まると、ジュルジュルと音が出る。

 

また、ジュースが逆流すればジュッといった消化音がする。

 

最悪なのが、チャンバー(火皿)の底にある煙草が、ジュースで濡れる事により、煙を吸い込む度にジリジリと水分が蒸発する音が発生する。

 

これは技術的な話になるが、パイプ喫煙は余計な音など出さず、ユッタリと煙を楽しむのが肝要だ。

 

まあパイプ喫煙に関しては、音の発生は概(おおむね)ろくなものではない。

 

さて、グルメについて長々と語ってきたが、この辺りでお開きとし、話題を執筆へと戻そう。

 

内容は執筆の時間と空間、どちらも「執筆を長く続けるコツ」が題材となっている、乞うご期待。


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