創刊特大号2  テイスティングについて

2001年4月20日号


私がまだパイプを初めて間もない頃、一番困ったのは、パイプタバコを、どんな味がするのか、わからないまま購入するしかなかった事でありました。
初心者向けと言われているタバコに運良く当たった時は良いのですが、そうでない時は大変苦労した記憶があります。
特に上級者向けのイギリスタイプは、高価な上に、安価な甘いタバコと違い、初心者の私にはヘビーな物が多かったのです。
高級な物ほど美味しいに違いないと大枚をはたいて買ったタバコが、自分の味覚に合わなかった時のショックは、今でも忘れる事のできない思い出です。
そこで、パイプ暦20年の経験を活かし、LS安藤さんで購入できるパイプタバコをテイスティングして、どんな味わいなのかを紹介して行きたいと思います。
そこで、タバコのテイスティングを書くにあたり、以下の様な基準で味わいを表現させていただきます。

(クラス)
私の所有するパイプ入門書を参考にしました
初級者向け:甘味が強く、わかり易いキャラクターを持ち、タバコ感の弱いもの。
中級者向け:甘味が比較的弱い物、タバコ感の強い物、味わいに特徴の少ない物。
上級者向け:イギリスタイプの、無着香な物、又はラタキアの味わいが強く出て来るもの、それらに準ずるヘビー        な物等
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(強さ・咽越し)
肺に入れる喫煙をした時の基準。
紙巻きタバコを常喫していて、新たにパイプを始めようとする人、又は喫煙に短い時間しか取れないサラリーマン等を対象とした、紙巻きタバコの代用的喫煙方法に対応させた基準。(世界初?)
強さ・実際肺に入れて、ニコチンの強さを、体に感じるしんどさで決めました。
又、このニコチンの強さは、くゆらす時に、味わいとは別に喫味の重さ、又は軽さとして感じられます。

咽越し・肺に入れた時と、くゆらした時とで味わいはかなり変わります。
実際肺に入れた時に感じた、味わいと咽を通った時の感じを表現しました。

(テイスターの言い訳)
まず最初に断っておきますが、タバコのテイスティングは難しい。
人により味覚も、好みも違う中で、あえて私の感想を書かせてもらうのだから、参考程度に読んでほしい。
又、葉巻喫煙で良く話題になる事だが、体調によりかなり味わいがかわるのである。
無着香のタバコに比べれば、香付きのパイプタバコはわかりやすいのだが、それでも朝昼晩で味わいは変わるし、部屋で口元あたりに煙をたゆたわせている時と、アウトドアで風に煙を持って行かれる時では味わいが違う のである。
そしてハッキリしたキャラクターのタバコはまだしも、複雑な味わいやマイルドな味わいのタバコは、勢い、しかめっ面しながらの、テイスティングになってしまう。
そこで、何回かテイスティングした中の、一番美味しい一時をおくれた物を書かせていただいた。
次回より早速テイスティング開始、乞うご期待と行きたい所である。
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