不定期発行
1月1日号

原作 ルイ・ロペス
作画&管理 店主


バルカン・ミクスチャー
製造国 イングランド
湖水地方
形状 角缶
内容量 50g
価格 1650円
ブランドの中心に、着香物のタバコを置くガーウィズ・ホガースがプロデュースするラタキア物。
名前はラタキアを代表するバルカンミクスチャー、どんな具合か興味があるところだ。
さて、今回比較した3社のラタキアブレンドの中で、最も異質に感じられるところはそのキザミの細さである。
シャグと比べても遜色の無いその細いキザミが、喫味にどの様に影響するか興味のあるところだ。

とりあえずは、タバコの外観からすすめてよう。
葉組みは、明るい色調と暗い茶色のタバコが確認できる。
香と外見から判断するに、(注1)比較の為に選抜したブレンドの中ではラタキアの配合が一番多そうだ(勿論コモンウェルズは除きます ・・・ 笑)
(注1) ・・・ コモンウェルズ・スキッフミクスチャー(サミュエル・ガーウィス)、オリジナルラタキアミクスチャー(ジャーマイン)、バルカンブレンド(ガウィス・ホガース)

タバコそのものの香りは、ラタキアブレンドとしてはやや香の線が太いと感じる。
アーシーなオリエントでも配合されているのだろうか。
しかし、スキッフミクスチャーに比べ、明らかにオリエント色は弱い。
さらに、バルカンスタイルを考慮に入れると、アーシーで土系のオリエント種の配合率が高いとは考え難い。
やはりここは、ガウィス・ホガースの特徴であるブラジリアン・リーフが影響していると見るのが妥当だろう。

能書きはこの程度にして早速喫煙開始。
予想通り、火付き火持ちは良好である。
刻が細かいせいかラタキアの香が強めに出て来る。
さらにベースタバコであるが、伝統的なヘイタイプを継承している様で、バルカン独特のザックリ感もある。
最近のパイプタバコの流行に乗って着香中心のアイテムが目立つ会社ではあるが、そこはサミュエル・ガースからの分かれである、ベーシックな所はキッチリ守られている印象だ。

肝心の味わいであるが、バルカンとしてはやや中域に膨らみがあると言うか、旨味がある様にも感じられる。
しかしこの特徴的な刻である、タバコの旨味や中域の香よりも、高域にあたるヘイタイプとラタキアの独特な甘味、これがまず前面に出て来る。
しかも火付き火持ちも良く、喫煙しやすいバルカンブレンドになっているので、よけいにバルカンらしい高域の香りが楽しみ易い。
とは言え、そこはガウィス・ホガース、ブラジリアンリーフが入っている(多分・・・アセ)事で、サミュエル・ガーウィスのバルカンブレンドなどとは一線を隔した味わいを持っている。
それは喫煙が進むにつれてジワジワ増えてきて、中々味わいの濃いラタキアミクスチャーとなって行く、分かり易いブレンドである。
少し難を言えば、刻の関係で雑に吸うと粉っぽさや苦味・エグミも出やすいところも感じられるのも確かだが、火付き火持ちの良さがそれをカバーしている。
喫煙のし易さから見ても、ハッキリとした味わいから考えても、バルカンスタイルの入門タバコに適していると思う。

テイスティングノートでは、皆様のテイティング感想も掲載させて頂く予定です。
一銘柄ごとUP後に、当方までMailにてお寄せ下さい。
なお、不適当と思われるものは掲載をお断りする場合も御座いますので、予めご了承下さい。
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