31-2 ダンタバコ 2(BILL・BILEYs)

2005年3月30日号


さて、トーベンダンスクの紹介をし、次は「BILL・BILEYs」である。
この2つのシリーズ(もしくはラインアップと呼ぶべきか)の違いは、バースディブレンドのテイスティングに譲るとして、後半のバルカンブレンドにちなんで一くさり。

このバルカンブレンドであるが、以前ティスター仲間の内で話題になった「フルミクスチャー」である。
またアメリカのパイプタバコサイトに紹介されていた、もう一つの分類方法で行くと、スコティッシュ・ミクスチャーと読んでも差し支えは無いであろう。
葉組みは、イングリッシュブレンドのヴァージニア、オリエント、ラタキア、これにペリックが加わってフルミクスチャーとなる。
この、まさに総出演とも言えるブレンドのタバコであるが、日本で購入できる物は至って限られている。
イングリッシュミクスチャーの巨人とも言えるダンヒルからはナイトキャップ。
最古参とも言えるBBBからは、スコティッシュミクスチャー
次に独特なヴァージニアの味わいで、アメリカで定評のあるマクレーランドからは、ボンベイ・エクストラ。
そして、今回紹介するドイツ、ダン・タバコのバルカンブレンド、以上の4種類である。

従って、ダン・タバコの紹介はここで終らせて、このままフルミクスチャーの流れで、テイスティングを進めて行く予定である。
取り合えずは、乞う御期待。
 


バースディブレンド

製造 ドイツ
ヨーロッパタイプ
売価   1,500円
内容量  50g
形態   丸缶
缶表記  BILL BAILEYs
 
 

 
バージニアとブラックキャベンディッシュに、「ブルーキュラソー」の着香と言う謳い文句で、さらにこの缶のデザインと名前である。
デコレーションケーキ顔負けの甘い香りを想像して缶を開けたが、その思いは見事に裏切られた。
そこで改めて葉組を見たのであるが、それはカタログの説明通り、ヴァージニアに少量のバーレーと、これまた少量のブラックキャベンディッシュであった。
従って、開缶時の香りも、吸った時の香りも、前章のトーベンダンスク2品で感じる、ヨーグルトスカッチ様の甘さはほとんど感じない。
さらに「ブルーキュラソー」とは言え、別にタバコが青い訳でもなく、オレンジリキュールの仄かな香りがする程度である。
どうやら同じダン・タバコとは言え、「BILL BAILEYs」と「TORBEN DANSK」では、タバコに対するコンセプトが異なる様である。
確か同じ「BILL BAILEYs」の名を冠したバルカンブレンドが、イングリッシュブレンドである。
ブルーノートとテイクイットイージーが、ブラックキャベンディッシュを主体にした香のタバコであり、「ながらタバコ」であると考えると、これは香と共に「ベースタバコを楽しむ」のがコンセプトの様である。
そこでタバコの名前だが、一つはブルーノート、ジャズを聞きながら吸う為のタバコ、もう一つはテイクイットイージーで、釣りなどの「アウトドアでの余暇」を楽しみながら吸うタバコである。
おそらく、このバースディブレンドは、誕生日をインドアでユックリ楽しむ時の為の、タバコと言うのがコンセプトなのだろう。
いわゆる「ながらタバコ」ではなく「タバコそのものを楽しむ」のがコンセプトのブレンドだと考えられる。
ヴァージニアにバーレー、甘さの補完程度に加えられたブラックキャベンディッシュ、そこに洋酒(オレンジリキュール)の香である。
タバコの系統としては、ヴァージニアに洋酒着香のスコティッシュブレンドに近い。
まあ、バーレーが入っているので独特の煙の粗さとドライな味わいは有るのだが、その分それほど強くないオレンジリキュールの香が立って来ると同時に、ヴァージニアと熟成バーレーと思われるベースのタバコの味わいも出て来る、中々面白みのあるブレンドになっている。
日頃、無着香のタバコを愛飲している人の箸休め、もしくは着香タバコばかりを吸っていて、強目の香に食傷気味になっている人への一服、こんな時に適しているタバコではないだろうか。

バルカンブレンド

製造 ドイツ
ヨーロッパタイプ
売価   1,500円
内容量  50g
形態   丸缶
缶表記  BILL BAILEYs
 
 

 
フルボディーなラタキアブレンドです。でも臆することはありません。意外と強くなく、美味しく召し上がれます。
最高級のバージニアにオリエント、ケンタッキー、ペリクの絶妙なブレンドと紹介されているドイツ製造のフルミクスチャー、いかがなものかと開缶してみる。
葉組は黒い葉の閉める割合が多く、結構ラタキアが多めにブレンドされている様子である。
香りに関してはラタキア香は強めだがナイトキャップ程ではない。
バランスから行くと、ラタキアとぺリックの配合は、標準的と言えそうである。
その代りと言っては何だが、熟成された様に感じる、ケンタッキーが入っている。
しかしこのケンタッキー、まあ味わいの強いバーレーと呼んで良いものだと思うが、何ゆえにイングリッシュブレンド(ラタキア使用と言う意味で)にバーレー系なのか、興味深い。
その辺りに留意してジックリ味わうと、バーレー独特の煙の粗さが舌に粉っぽく感じるが、その分甘さは抑え気味である。
スタンダードなイングリッシュブレンドは、ヴァージニア・オリエント・ラタキアであり、それぞれのタバコの甘味を引き出す様な喫煙をした場合、ともすると甘さがシツコクなりがちであるが、これはそうなっていない。
ここは最近のドイツ物で感じる、バーレーの使い方と共通する部分かもしれない。
さらに面白い事にはこのバルカンブレンド、ビュッテラのキングフィッシャーで感じられるシガーティストな旨味がある。
もしかするとブレンドされているケンタッキー(バーレーでも同様)堆積発酵処理を掛ける事により、シガーリーフに近い味わいを出しているのかもしれない。
結果的に味わいの全体像は、煙に若干の粗さがある、控えめな甘さの「ロバートルイス123(シガーリーフがブレンドされているとの噂の、コッテリ系のイングリッシュミクスチャー)」と言った趣に感じる。
強めのラタキアに抑え目の甘味、ぺリックの酸味とケンタッキーの旨味、これらが上手くブレンドされて、落ち着いた甘味で旨味のしっかりしたスコティッシュミクスチャーになっているのではないかと思う。

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